松崎研究室へようこそ

脳の発生は、少数の神経幹細胞からなる一枚のシートを丸めたチューブ(神経管)から出発し、きわめて複雑な神経ネットワークへと変貌する驚くべきプロセスです。神経細胞の数や脳の層構造の形成といった脳の基本的な設計図は遺伝情報として幹細胞に格納され、発生の進行にともなって、順次引き出されてゆくと考えられています。
私たちの研究室は、主にマウスとショウジョウバエをモデル動物として、生きたまま幹細胞を観察するライブイメージングや物理化学的なアプローチなどの多様な方法を駆使して、脳のグランドプランを決定する神経幹細胞のプログラムを解析しています。

新着情報

  • 2022年01月 業績一覧を更新しました。呉 泉さんの論文がNat. Commに掲載されました。
  • 2020年12月 業績一覧を更新しました
  • 2020年11月1日: Binglun Liさん、早稲田大学大学院で博士号を取得後、研究員として松崎研に参加しました 2020年11月1日:上級研究員 恒川雄二さん、 東京大学医科学研究所の岡田研究室の助教に就任、転出しました。 2020年10月1日:京都大学大学院生Merve Bilgicさん、東京大学薬学系研究科後藤由希子研究室の岸グループへ研究員として転出しました。 京都大学医学系研究科 岡田信久さん、神経内科臨床医としての7年半の勤務を経て、松崎研に大学院生として加わりました。
  • 2020年8月19日 メンバー更新。
  • 2020年3月25日 博士課程前期の冨田君、博士課程後期の河野さんの学位授与式が行われました。おめでとう!アルバムに授与式の様子などを追加しました。
  • 2020年1月17日 業績一覧を更新しました。
  • 2019年12月24日 プレスリリース(神経幹細胞の再生能を発見)
    藤田研究員らが哺乳類の脳が作られる際に神経幹細胞が柔軟に「形」を再生する仕組みを発見し、Nature Cell Biologyに掲載されました。
  • 2019年7月11日 プレスリリース(細胞が対称性を破る仕組み)
    京都大学大学院生の河野らが細胞極性の形成に働くタンパク質複合体によって細胞に非対称性が生じる際の基本的なプロセスを解明し、eLifeに掲載されました。
  • 2019年5月15日 メンバー追加。京都大学生命科学研究科の羅君がメンバーに加わりました。

  • 人材募集

    学振特別研究員
    https://www.jsps.go.jp/j-pd/data/boshu/pd_yoko.pdf
    基礎特別研究員
    https://www.riken.jp/careers/programs/spdr/career2021/
    https://www.riken.jp/en/careers/programs/spdr/career2021/

    博士課程大学院生 
    研究テーマ
    1)細胞極性と非対称分裂の構成的アプローチ
    非極性培養細胞に極性を与え、自律的な非対称分裂を行うシステムの実現をめざします。
    同時に細胞表層の層分離などの物理的性質との関係を追求します。
    2)哺乳類複雑脳に生じる不均一性と脳機能の関係
    哺乳類の複雑脳発生過程に特徴的な幹細胞系譜の不均一性が、ミクロな脳構築の多様性あるいは個性にいかに寄与するかという問題に焦点を当てて研究します。
    連絡先→fumio.matsuzaki[at]riken.jp [at]を@に変えてください
    見学はいつでも歓迎しております。
    (2020年2月現在)