「高校生のための生命科学体験講座」を開催 |
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8月8日および10日に「高校生のための生命科学体験講座」がCDBにて開催された。当初の募集を上回る計28名の高校生が参加し、1日の体験プログラムを楽しんだ。まず、竹市センター長からウェルカムメッセージと発生生物学についての紹介があり、続いてセンター内のさまざまな研究施設を見学した。午前中には林茂生グループディレクターによるレクチャーと同研究グループのラボ訪問も行われた。ラボでは普段見ることのないハエの実体顕微鏡像を観察し、その体のつくりの精巧さに驚きの声が上がっていた。また、共焦点レーザー顕微鏡を用いた蛍光ライブイメージングや、蛍光画像の3D構築など、最先端の技術についても説明を受けた。
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体験実習の様子 |
午後には、富樫英研究員(ボディプラン研究グループ)の協力により、培養細胞を用いた蛍光免疫染色の体験実習が行われた。初めて使う実験機器や細かな操作に戸惑う生徒もいたが、全員が綺麗な染色像を得ることができた。細胞骨格をつくるチューブリンやアクチン、DNAが光る様子に、生徒たちは顕微鏡を通して見入っている様子だった。実習の合間には、線虫やニワトリ、プラナリアといった多彩な生物の発生について紹介があり、また、マイクロマニピュレーションのシミュレーションも体験した。最後に、神戸市の協力により、神戸医療産業都市の見学も行われ、CDBの基礎研究と周辺機関による臨床研究、バイオ・医療ビジネスとの結ぶつきについて学んだ。これらのプログラムを通して普段は見ることのできない先端科学の現場を体験し、多くの生徒が刺激を受けた様子だった
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