「21世紀の創造」フォーラムを開催 |
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読売新聞社とNHKが共催する「21世紀の創造」フォーラム、高校生講座が8月22日に理研CDBで開催された。同講座は日本のノーベル賞受賞者が全国各地で講演を行い、世界を代表する知性との対話を通して、高校生の知的好奇心と創造性を育もうというもの。理研CDBではノーベル化学賞の受賞者であり、理化学研究所理事長である野依良治博士が講演を行った。野依博士は鏡像異性体の一方のみを合成する「不斉合成反応」の手法を確立し、2001年に同賞を受賞した。
講演では野依博士の故郷である神戸の思い出や、ノーベル賞受賞の発見に至るまでの道のりがユーモラスに語られた。講演後の質疑応答では、学術的な内容から研究人生に至るまで、予定時間を越えて多くの質問がぶつけられた。野依博士は、科学と社会、科学と文化の関係がどうあるべきかといった話を交えながら、一つひとつ丁寧に答えていた。また、講演に先立って、高砂香料工業株式会社の協力による実験教室が行われ、参加した生徒たちは砂糖水が偏光面を回転させる光学活性について学んだ。
同講座ではこの他にも、小柴昌俊氏、田中耕一氏、白川英樹氏がそれぞれ東京、福岡、札幌で講演を行った。
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