独立行政法人 理化学研究所 神戸研究所 発生・再生科学総合研究センター
2008年8月8日

高校生のための生命科学実験体験講座を開催
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理研CDBにおいて生命科学実験体験講座が8月5日と7日の二回に分けて開催された。一昨年から始まるこの企画は高校生を対象に、理科や生物への興味の喚起を目的としている。

プログラムでは理研CDB米村重信UL(電子顕微鏡解析室)による講義と研究室訪問、実験実習(培養細胞の蛍光染色)及び神戸医療産業都市構想の見学会が行われた。参加者は公募によって募り、今年は関西地区の高校から26名の高校生が集まった。理数系で生物に興味があり、大学進学も生命科学関連の学部を志望する生徒から、まだ自分の進路を模索中の生徒まで様々な生徒が集まった。

午前中の米村ULによる講義と研究室訪問では、研究の発想や進め方、実際に行われている研究を目の当たりにした高校生から「生命科学の本格的な現場に立ち会うことが出来て、とても良かったと思う」といった感想が聞かれた。

米村UL研究室(電子顕微鏡解析室)訪問で顕微鏡操作を行う生徒(細胞にレーザー照射後、傷が閉じ修復されて行く様子を観察)


実験実習では慣れないピペットマン操作に悪戦苦闘!


 午後から行われた実験実習では、核と微小管を蛍光染色し培養細胞を観察した。顕微鏡をのぞくと広がる蛍光染色の世界に、多くの生徒が感嘆の声をあげていた。

 このプログラムを通して普段目にしない研究の現場に触れ科学をより身近に感じられたようである。次世代を担う高校生たちの進路選択に何らかの良い影響になったと期待したい。

掲載された論文

http://www.cdb.riken.jp/summerschool2008/

 


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