独立行政法人 理化学研究所 神戸研究所 発生・再生科学総合研究センター
2010年4月5日

CDBのチームリーダーが文部科学大臣表彰を受賞
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理研CDBの若山照彦チームリーダー中山潤一チームリーダーが文部科学大臣表彰を受賞することが決まった。文部科学省は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を表彰する文部科学大臣表彰の受賞者を4月5日に発表した。

受賞が決まった若山チームリーダー(左)と中山チームリーダー(右)

若山照彦チームリーダーが受賞するのは科学技術賞研究部門。同氏は1997年に体細胞クローンマウスの作成に初めて成功し、以来、クローン作成の技術開発とゲノムの初期化をテーマに研究を続けてきた。近年では、マウスの凍結死体を核ドナーにクローンの作成に成功するなど注目を集め、今回の受賞も「動物クローン技術の実用化に向けた研究」が評価された。

中山潤一チームリーダーが受賞するのは若手科学者賞で、受賞理由は「クロマチンの動的構造変換による遺伝子発現制御機構の研究」。遺伝子をコードするDNAはクロマチンという凝集した構造をつくり、なかでも高度に凝集したヘテロクロマチンと呼ばれる領域では遺伝子発現が抑制されることが知られている。このような遺伝子発現の制御が細胞分化や発生に重要な役割を果たすことが近年明らかになりつつある。

表彰式は4月13日に東京都新宿区で行なわれる予定。






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