器官を再生する|唾液腺・涙腺再生

唾液腺と涙腺の再生を目指して

唾液

涙

唾液は消化を助けるだけではなく、発声や嚥下を円滑にしたり、虫歯や細菌の繁殖を防ぐ働きをしています。涙はゴミから角膜を保護するだけではなく、視力を維持したり、角膜へ酸素や栄養分を運搬する働きをしています。唾液や涙は私たちが快適な生活を送る上で、重要な役割を果たしています。

唾液の分泌量が低下するドライマウスは、潜在患者は約800万人、予備軍を含めると約3000万人いると言われています。原因は高齢化や自己免疫疾患、頭頸部への放射線治療、薬剤の副作用、ストレスなどで、口臭の悪化や虫歯、感染症などを誘発します。一方、涙の分泌量が低下するドライアイでは、病気に加え、VDT(video display terminal)症候群と呼ばれるモニター画面を長時間注視することによりおこり、角結膜上皮障害が起き、症状が悪化すると視力低下や失明につながります。

ドライマウス、ドライアイの克服を目指した再生治療

ドライマウス・ドライアイの改善

ドライマウスの治療には、人工唾液や保湿剤による口腔内の保湿、唾液分泌促進剤の投与による神経刺激を介した唾液分泌の促進があります。保湿剤は持続時間が短く一日に数回の塗布が必要なこと、また、唾液分泌促進剤は副作用が認められるなど、患者さんへの負担は決して軽くはありません。
一方、ドライアイの治療法には、人工涙液などの点眼薬による保湿、眼鏡アダプターによる蒸散防止、涙の排出口を塞ぐことによる涙液貯留量の増加などがあります。このように、いづれの治療法においてもある一定の改善は認められるものの、完治には至りません。

そこで疾患を本質的に解決しうる唾液腺や涙腺の再生治療が期待されています。私たちは、唾液腺や涙腺の幹細胞移植による治療や、原基を再生、移植する再生医療の技術開発を目指しています。

pagetop