器官を再生する|歯科再生

「歯科再生医療」の実現に向けて-研究戦略

歯の喪失に対する歯科治療として、現在のところ入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療技術が確立しています。より機能的であり、患者様のQuality of life (QOL)を向上させるような治療方法として、第三の歯を再生させる「歯科再生治療」が期待されています。
歯科再生医療の研究は、21世紀型の新しい歯科治療としてはもちろん、ダメージを受けた器官を人為的に作製した器官と置き換える「臓器置換再生医療」のさきがけとして期待されています。

腎皮膜下で再生した歯

腎皮膜下で再生した毛

三次元的な細胞操作技術、「器官原基法」の開発

胎児由来上皮性幹細胞と間葉性幹細胞を高密度、区画化して再構成する三次元的な細胞操作技術「器官原基法」を開発しました。これにより歯や毛包の器官原基を単一化された幹細胞からの再生が可能となりました。
Kazuhisa Nakao et al., The development of a bioengineered organ germ method. Nature Methods. 4, 227-230, 2007.
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歯科再生治療の実現に向けた研究戦略

機能的な歯の再生の 実現に向けた課題

私たちは機能的な歯の再生を実現するためには、大きく分けて二つの方法があると考えています。

ひとつは器官原基法を用いてつくりだした再生歯胚を移植して成体顎骨内で発生・成長させる戦略です。
細胞操作によってつくりだした再生歯胚が、成体(大人)の口腔内環境で発生して機能できるかどうかという課題は、歯の再生を目指す研究者が長らく関心を持ってきました。

歯科再生医療としてより好ましいのは、再生歯胚から完成した歯の構造体である再生歯ユニットをつくりだして、移植・生着させるアプローチが期待されています。
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