1974年
石川県金沢市生まれ

1993年
福井県立高志高等学校 卒業

1998年
東京大学理学部生物学科(動物学課程) 卒業

2000年
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 修士課程 修了(指導教官:平良眞規 助教授)

2003年
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 博士課程 修了(指導教官:平良眞規 助教授)

2003年4月~2003年6月
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 分子生物学研究室(平良眞規助教授研究室) 博士研究員

2003年7月~2006年8月
State University of New York Upstate Medical University, David Gilbert教授研究室 博士研究員

2006年9月~2010年3月
Florida State University, David Gilbert教授研究室 博士研究員

2010年4月~2013年9月
国立遺伝学研究所 生体高分子研究室(前島一博教授研究室) 助教

2011年10月~2015年3月
JSTさきがけ研究者 兼任 (「エピジェネティクスの制御と生命機能」領域)

2013年10月~2014年11月
理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(RIKEN CDB) チームリーダー
(発生エピジェネティクス研究チーム)

2014年11月~
理化学研究所 多細胞システム形成研究センター(RIKEN CDB) チームリーダー
(発生エピジェネティクス研究チーム)


学部時代に一番面白いと思えた発生生物学がやりたくて、大学院時代は平良眞規先生に師事し、アフリカツメガエルを用いた発生生物学と分子生物学の基礎を学びました。平良先生のもと、細部にまでこだわった実験計画、手技、データ解釈の仕方等、実験科学の基礎を身につけることが出来ました。博士号取得後は、個別の遺伝子解析から少し距離を置いて、染色体やクロマチン構造という「場」の振る舞いを通して個体発生をより広い視野から理解したいと考えるようになり、留学先を探すために実験の合間に分野内外の論文を乱読しました。その中でDNA複製タイミング制御という現象に出会い、染色体高次構造の発生制御を理解する糸口がDNA複製タイミングにあるのではないかと考えて、その第一人者である米国のDavid Gilbert博士の研究室に留学しました。7年近くの留学期間中はDavidと研究を進める中で、研究テーマ自体を大いに楽しむと共に、時流に流されずに長期的な視野に立ってオリジナルな研究を進めることの重要性と価値、そしてそのような研究の進め方を体感しました。ディスカッションやコミュニケーション、そして共同研究の重要性と楽しさも学びました。英語もかなり鍛えられました。また、長く続いた苦しい時期を乗り越えられたことで、そして長い海外生活で色々なことを一通り経験したことで、物事に動じなくなり精神的に強くなったと思います。2010年に帰国後は、国立遺伝研の前島一博教授の研究室にお世話になり、遺伝研と三島の恵まれた環境の中で今後の自らの研究の方向性を定めることが出来ました。これまでお力添えを頂いた多くの方々への感謝の気持ちを忘れずに、チャンスを頂いた理研CDBでは持てる力を総動員して面白い研究を進めていきたいと思っています。


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