ショウジョウバエは生物学研究に用いられる主要なモデル生物のひとつで、発生学および遺伝学分野の発展に大きく貢献してきました。また、最近の高校生物の教科書では「発生を司る遺伝子」の例としてショウジョウバエの遺伝子発現が扱われるようになり、教育現場でも避けては通れない題材となっています。
そこで本講座では、ショウジョウバエを用いた実験手法を体験していただくとともに、最先端の研究現場で展開されている研究内容や手法をレクチャーを通してご紹介します。教科書に掲載されている内容がどのように発展し、最先端の研究内容へと結びついているのかをぜひ体感してください。
また、今回の講座では新たな取り組みとしてアクティブラーニングの手法を取り入れ、各校での実践・教材化を意識したグループワークやディスカッションに取り組んでいただきます。


10月2日(日)9:30~17:30(予定)

<午前>
 ・研究者レクチャー
  「ショウジョウバエ研究の最前線」(仮)
 ・実習:基本編
   ショウジョウバエの基本操作、観察

<午後>
  ・実習
  「生まれと育ち、どちらが大事?~遺伝子と環境因子が形質発現に与える影響~」

 

《実習テーマ》

  1)白眼遺伝子:伴性遺伝の観察
  2)斑眼遺伝子:エピジェネティクスによる形態発現の観察

*アクティブラーニングの一つである「ジグゾー」という手法を用いて、実習および考察を進めます。グループワークを通して、上記のテーマについて理解を深めていただきます。


 ※昼食は各自ご持参ください。

 ※プログラムの内容は変更する場合があります。予めご了承ください。



本講座の実践編として「高校生のための発生生物学実習講座」を12月末に開催します。
本講座に参加された方のうち、兵庫県高等学校教育研究会生物部会会員の方の中から、12 月の講座の企画運営を一緒に進めていただく「企画運営委員」を募集いたします。
詳しくはこちらをご参照ください。