来る2016年11月14日(月)、15日(火)に理化学研究所 多細胞システム形成研究センター(CDB)におきまして、第27回CDBミーティング「Body surface tactics: cellular crosstalk for the generation of super-biointerfaces」を開催いたします。

体表(皮膚)は、他の器官を圧倒する「多機能性」と「多様性」を持ちます。外部環境からのあらゆる攻撃から体を守り、皮膚感覚をもたらす圧力、温度、痛みを感じ取り、体内の水分や温度を最適に保ち、コミュニケーションの為の3Dカラースクリーンとしても機能します。更に、体表の色、形、機能等は、発生や進化の過程でガラリと変化します。このように、体表は、体を包む単なる「皮」ではなく、幾つもの臓器に匹敵する機能と構造を内包し、外部環境の変化を敏感に察知しながら、それらをダイナミックに変えて見事に環境に適応します。

本会議では、体表を「数ある器官の一つ」として見るのではなく、生命体と環境との境界をなす「スーパーバイオインターフェース」として捉え、体表を構成する多種多様な細胞の間の相互作用が、多機能性と多様性を兼ね備えた器官のマクロな構造や機能を創発的に生み出す「体表戦略」について議論いたします。会議での議論を通して、生命の体表戦略の本質的理解に迫るとともに、これまで治療法が確立されて来なかった難治性皮膚疾患の克服や、皮膚の完全再生に向けた戦略についての新たな洞察が得られることを期待しております。

トピックスとしては以下のものを予定しております。
(1) Epithelial formation
(2) Functional unit formation
(3) Maintenance and regeneration
(4) Evo-devo
(5) New technologies
(6) Dysfunction and therapeutics

組織間の相互作用を横糸に、生物種間の多様性を縦糸にすることで、これまで繋がることが少なかった学問分野間の融合的な議論を誘発し、新たな視点で体表の高次機能と機能発現の理解を目指します。

本会を活発な情報交換の場とするため、一般参加者によるポスター発表を募り、複数の演題には口頭発表をお願いする予定です。若手研究者や大学院生を含む、国内外からの多数のご応募をお待ちいたしております。

なお、会場の制約から、多数の参加登録がありました場合、主催者の判断で、参加者を150名程度に限らせていただく可能性がありますことをご承知おきください。

オーガナイザー一同

オーガナイザー

久保 亮治(慶應義塾大学)
難波 大輔(東京医科歯科大学)
西村 栄美(東京医科歯科大学)
藤原 裕展(理化学研究所 多細胞システム形成研究センター)

日程

2016年11月14日(月)、15日(火)

会場

理化学研究所 多細胞システム形成研究センター
C棟1階オーディトリアム
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町2-2-3
(ポートライナー「医療センター」駅徒歩約5分)
詳細は「アクセス」をご確認ください。

言語

英語(同時通訳はございません)

参加費

無料(希望者のみ昼食代、懇親会費別途)
・昼食代 2,000円(2日間)
・懇親会費 一般5,000円/学生1,000円

ポスター

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