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過去のイベントについてご案内いたします。

Category その他
Date and Time 2007-10-02 11:00 - 12:00
Venue Seminar Room A7F
Speaker 束田 祐一
Affiliation 九州大学生体防御医学研究所分子発現制御学分野
Title (クロマチン動態研究チーム主催セミナー) JmjCドメイン含有タンパク質によるヒストンの脱メチル化
Host Junichi Nakayama
Summary 多細胞生物が同一のゲノムから個体を形成する様々な種類の細胞を作り出すことに代表されるように、生物は全ての遺伝情報を持つゲノムから必要な情報と不必要な情報を使い分けている。これは塩基配列と転写装置だけで制御されている訳ではなく、エピジェネティクスと呼ばれる塩基配列の変化を伴わない遺伝子発現の制御を受けている。そして、このエピジェネティクスは胚発生、細胞分化、老化など多様な生命現象と関わっていることが明らかにされている。エピジェネティクスの分子機構として、ゲノムDNAとヒストンなどのタンパク質から構成されるクロマチンの構造変化による遺伝子発現制御があり、その制御因子の一つとしてヒストンの翻訳後修飾がある。よく調べられている修飾には、アセチル化、リン酸化、メチル化そしてユビキチン化があげられ、これらの修飾の様々な組合せにより遺伝子発現のアウトプットが決定されるというヒストンコード仮説が提唱されている。
 エピジェネティクスの制御因子であるヒストンの翻訳後修飾の機能を理解する上で、その可能性を知ることは大変重要である。ヒストンの翻訳後修飾においては、アセチル化。リン酸化、ユビキチン化が可逆的な修飾であるのに対し、メチル化はその可逆性が大きな議論の的であり、最近まで不可逆で永続的な修飾であると考えられてきた。
そこで我々はこの議論に結論を出すべく、新規のヒストン脱メチル化酵素の同定を試み、進化的に保存された新規のヒストン脱メチル化酵素ファミリーとしてJmjCドメイン含有タンパク質ファミリーを同定し、ヒストンの脱メチル化は真核生物に共通した
メチル化の制御機構であることを証明した。
 本講演ではヒストンのメチル化の機能と制御について脱メチル化を中心に述べたい。
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