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CDBミーティング「Body Surface Tactics」を開催

2016年11月25日
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理研CDBは、第27回CDBミーティングを11/14~15の2日間にわたり開催した。「Body Surface Tactics: Cellular cross-talk for the generation of super-biointerfaces」と題して行われた今回のミーティングのテーマは「体表(皮膚)」。国内外の大学・研究機関に加え、製薬・化粧品関連企業から計137名の研究者が一堂に会し、熱い議論を交わした。なお、本ミーティングは皮膚の会、理研シンポジウムとの共催で、計8社の企業から協賛を得た。

体表は単なる「皮」ではなく、多機能性と多様性を有する複雑な器官だ。外界の刺激から体を防御するだけでなく、圧力・温度・湿度・痛みを感知するセンサーとしての機能や、さらには体内の温度や湿度を一定に調節する役割も担う。また、進化の過程で形状や性質を劇的に変化させている器官でもある。今回のミーティングでは、複雑な体表器官がどのようにして形成され、多様な機能が実現されているのか、すなわち「生物の体表戦略の理解」を目指して議論。細胞間相互作用、組織形成、Evo-devo(進化)、疾患と治療法などの多様なトピックスに渡り、2日間で20の口演とポスター26タイトルが発表された。また、細胞外微小環境と幹細胞の分化/維持機構の研究で知られるYann Barrandon博士 (EPFL, スイス /Singapore A-Star, シンガポール)、体表のEvo-devo研究のトップランナーであるCheng-Ming Chuong博士 (University of Southern California, アメリカ) の2名が基調講演を務めた。

今回のミーティングを終え、オーガナイザーの1人である藤原裕展チームリーダー(細胞外環境研究チーム)は、「今回のCDBミーティングは、普段ならあまり交わることがないような多様なバックグラウンドの研究者が交流する機会となりました。このミーティングをきっかけとして、新たなコラボレーションが起こり、皮膚研究分野が大きく発展することになればうれしいですね。」と語った。

関連リンク 第27回CDBミーティング「Body Surface Tactics: Cellular cross-talk for the generation of super-biointerfaces」
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