研究室

体軸動態研究チーム

チームリーダー
猪股 秀彦(Ph.D.)

濃度勾配から発生システムを理解・再構成・制御する

発生過程は、複数の細胞が胚という限られた空間の中で互いに情報を交換しながら進行します。このような細胞間のコミュニケーションは、モルフォゲン濃度勾配が中心的な役割を担っています。単純な濃度勾配から再現性の高い発生を保証するためには、発生システムが多少乱れても(擾乱:じょうらん)、モルフォゲンを介して細胞同士がコミュニケーションし柔軟に対応する必要があります(頑強性)。当研究室は、こうした頑強性を保証する発生システムを理解するために、モルフォゲンの可視化とin vivoイメージング、生化学的な手法を用いた定量解析を行います。更に、濃度勾配を人為的に制御する系の開発を行います。

研究テーマ

1. 発生システムの頑強性
2. 濃度勾配依存的な体軸形成の解析
3. 濃度勾配の形状を制御するための技術開発

Q:研究の最大の魅力は何ですか?

A:自分の仮説・アイデアを研究によって実証することができる。

Q:研究をする上での方針や哲学、座右の銘は何ですか?

A:誰もやっていないことをする。

Q:研究者を目指す人たちに一言。

A:好きに勝るものなし。科学を楽しみましょう。

hideino[at]cdb.riken.jp
[at]を@に変えてメールしてください

求人

FRAP法(光褪色後蛍光回復法)を用いた拡散速度の計測。細胞外に分泌した拡散タンパク質(左)をブリーチすると(中央左)、近傍から分泌タンパク質がブリーチ領域に拡散し、蛍光が回復する(中央右、右)。
濃度勾配の再構成。人工的に再構成したChd濃度勾配により、リン酸化Smad(pSmad)の勾配が観察される。また、このとき背腹軸も再構成される。
背腹軸の比率を決めるSzl。Szlタンパク質は背側と腹側の比率を決める重要な分子である。Szlの濃度を人工的に変えると、背側と腹側の比率が変化する。野生胚(中央)。Szlの過剰発現により背側(頭部)が拡大した胚(右)。Szlの減少により背側(頭部)が縮小した胚(左)。
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