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iPS臨床研究、新たな実施体制を発表

2016年06月07日
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理研CDBは、神戸市立医療センター中央市民病院、国立大学法人大阪大学大学院医学系研究科、国立大学法人京都大学iPS細胞研究所と、滲出型加齢黄斑変性の治療法開発を目指した新たな臨床研究実施に向けて、5月30日付で協定を締結した。6月6日、研究統括機関である神戸市中央市民病院にて、高橋政代プロジェクトリーダー(網膜再生医療研究開発プロジェクト)を始め4機関の代表者が顔をそろえ、合同の記者会見を行い発表した。

今回の臨床研究で対象となるのは、前回の臨床研究に引き続き「滲出型加齢黄斑変性」という目の難病。京都大学iPS細胞研究所が自家および他家iPS細胞を提供し、理研CDBで移植に用いる色素上皮細胞に加工、神戸市立中央市民病院と大阪大学医学部付属病院で移植を行うことを計画している。また、先の研究では患者自身の細胞由来(自家)iPS細胞から色素上皮細胞のシートを作成し移植したが、今回は他人の細胞由来(他家)iPS細胞の使用、および細胞をシート状に成形せずバラバラの状態(細胞懸濁液)で移植する方法についても検討する方針。今後は、中央市民病院倫理委員会(IRB)、大阪大学特定認定再生医療等委員会、厚生労働省再生医療評価部会での審査を経て、実施が決定することとなる。

高橋政代プロジェクトリーダーは会見の中で、「4機関での実施はとても嬉しく、また大変心強い」と語った。また、理研CDBの濱田博司センター長は、「今回の協定締結を大変うれしく思う。本臨床研究をセンターとして全面的に支援していく」とコメントを寄せた。

 

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